OOH LA LA

ロニーとロン・ウッドの共作によるフェイセス時代の作品、'Ooh La La'、1990年の来日コンサートの最後に演奏されたこの曲は忘れ難いものになりました。

bbc

YOU NEVER CAN TELL (THE BBC SESSIONS)
 /
RONNIE LANE with SLIM CHANCE (1997)
NMC Pilot 11 (UK)
DISC ONE
1. Ooh la La  2. Flags & Banners
3. How Come ?  4. Anniversary
5. Don't Try & Change My Mind  6. One for the Road
7. Steppin' & Reelin'  8. Sweet Virginia
9. Careless Love  10. Lovely  11. All or Nothing 

DISC TWO
1. Last Orders  2. Anniversary
3. Roll on Babe  4. Lost/How Come?
5. You're So Rude  6. What Went Down (That Night With You)
7. Chicken Wired  8. Ooh la La
9. You Never Can Tell  10. Anniversary
11. Don't Try & Change My Mind  12. Walk on By
13. You Never Can Tell  14. Steppin' & Reelin' 15. Ooh la La



酔っぱらったディランみたいなロン・ウッドの歌で聞く'Ooh La La'も勿論好いのですが、ここでは躍動感あふれる演奏とロニーの張りのあるヴォーカルでこの名曲を都合3回、聴けるのであります。
こ のCDではタイトル通り'73年から'76年にかけてのBBCセッション(DISC1がスタジオ録音、DISC2が公開録音)を良好な音質でタップリ聴く ことが出来ます。公開録音では、司会者による曲やメンバー紹介が1曲ごとに入るのが、当時のオンエアーの雰囲気をよく伝えています。2-10.〜15.で はイアン・マクレガンもゲスト参加。 アルバム、シングルからの曲の他、フェイセス時代の1-2.、あるいはマンドリンが英国風メロディを奏でるストーンズの名曲1-8.のカヴァーなど珍しい 選曲も。2-12.のように他では聴けないものもあるようです。2-10.のツィン・フィドルの素晴らしさはライブ演奏ならでは、またパ ブロック風に楽しく演奏するスモール・フェイセスの大ヒット1-11.には参りました。
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idha3

WOMAN IN MAN'S WORLD / IDHA (1994)
CREATION CRECD 166 (UK)


1. Ooh La La
2. A Song For You
3. Willin'
4. Going To Mexico

PRODUCED BY IDHA ÖVELIUS


何とまあ可愛らしいカヴァーが現れたものでしょう。スウェーデン生まれのイーダさんがこのミニアルバムの冒頭で'Ooh La La'をオリジナルに忠実に歌っています。ほんわかとした声質が曲に良くマッチしています。
その他は全曲米国曲のカヴァーとなっていますが、サザン・ソウル風ホーンに脱力系デュエットが哀愁を誘う2.の出来は秀逸。作者であるグラム・パーソンズも「わが意を得たり」と喜んでいるのではないでしょうか。小粋でモッズな4.の楽しさもまた格別。
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oohlala

OOH LA LA / Faces (1973)
WARNER BROS. P-8327W (JP)
A-1. Silicone Grown
2. Cindy Incidentally
3. Flags and Banners
4. My Fault
5. Borstal Boys
 
B-1. Fly in the Ointment
2. If I'm on the Late Side
3. Glad and Sorry
4. Just Another Honky
5.. Ooh la La

PRODUCED BY GLYN JONES

ロニー、ロン、ロッド、とくればさぞかし素晴らしいものが〜、とはなかなかいかないところがバンドの難しいところでして、個人的には今一つなレ コードの多いフェイセス、こちらはグリン・ジョーンズの手腕のなせる技か、他に比べて音の座りが数段良いように思われます。全般にロニーの貢献度が非常に 高く良い曲も多いのですけど、演奏の出来が相変わらずラフなものでデモ録音程度にしか聴こえないものもあったりします。曲良し、リズム良し、サム・クック 風なヴォーカル良しのB-2.とか哀愁漂う曲想のB-4.(いずれもロニーが曲作りに絡む)などはきちんとアレンジすれば相当な名曲になったかもしれませ んね。まぁあれだけ楽しいライブを聴かせてくれたのですから文句を言う筋合いではないかもしれませんが、惜しいなぁ。
B-5.のリード・ヴォーカルはロン・ウッドが担当です。
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idha1

MELODY INN / IDHA (1994)
CREATION CRECD 160 (UK)
1. High over Hollywood
2. Red Ballooon
3. From Me to You
4. More Love
5. Another Door
6. Stockholm
7. All My Loving
8. Hickory Wind
9. Get Undressed
10. Safe at Home
11. Music Carries On


PRODUCED BY BRIAN O'SHAUGHNESSY & IDHA OVELIUS


CDショップでジャケットだけは目にしていたのですが、音を聴いたのはつい最近。90年代にこのようなシンプルで落ち着いたフォーク・サウンドが 成立した事自体びっくりですが、狙ってやりました的なところは微塵もなく、どの曲も本当に素直なメロディとカワイイ歌声がスーッと心に染み込んでくる感 じ。ほとんど自作曲というのも2度ビックリですが、ジャニス・イアンとG.P.のカヴァーも秀逸。同じくカバー曲の2.はスモール・フェイセス経由の選曲でしょう か。イアン・マクレガンのキーボード、特にオルガンの響きが素晴らしすぎ。
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idha2

TROUBLEMAKER / IDHA (1997)
EPIC/SONY ESCA 6647 (JP)
1. Sorry Sorry
2. Always Been With You
3. Going Down South
4. Still Alive
5. Mercy Me
6. Sweet September Rain
7. Me and Johnny
8. Troublemaker
9. Fields of Avalon
10. Just Moved In

PRODUCED BY CHARLIE FRANCIS

'Rainy Night in Georgia'を思い起こすようなメローなストリングスと少し気だるいヴォーカルが美しい1.だけで即ノックアウト(ギターのカッティングも最高)、と いう状態ですが、すべてオリジナルで固めたセカンドアルバム、"San Francisco is fine"の繰り返しが印象的な60年代フォークロックの香り漂う3.、映画音楽のようなワルツで迫る6.などなど、兎にも角にも、どの曲も素晴らしい出 来映えで驚いてしまいます。1曲1曲よく練られたアレンジでそれぞれの表情を際立たせていますが、自然体の歌声が不思議な統一感を与えてくれているようで す。前作のシンプルな雰囲気を引継いでいるのはドン・ニックス風南部ロックの7.あたりでしょうか。ラストの曲はちょっとビートルズを思わせる英国王道 ロック、ですが、何に似ているのか思い出せないところがまた余韻を残してくれます。(4.の歌詞にはクラレンス・ホワイトの名前が登場してたりします。やはりその辺がお好きなのでしょうか。)
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