BLUE PARADISE


paradise

Paradise and Lunch / Lindisfarne (1974)
REPRISE (Warner Bros.) P-4714R (JP)
A-1. Tamp 'Em up Solid
2. Tattler
3. Married Man's a Fool
4. Jesus on the Mainline
5. It's All over Now

B-1. Medley: Fool for a Cigarette/Feelin' Good   
2. If Walls Could Talk
3. Mexican Divorce
4. Ditty Wah Ditty

Produced by LENNY WARONKER and RUSS TITLEMAN

US-LP : REPRISE MS 2179


このアルバム・タイトルは「天国で昼食付き(なんて豪華なの)」という意味にとれる、とピーター・バラカンさんがラジオで話していたが、久々に取り出して みた国内盤の解 説(中川五郎さん)には、ある町にあったレストランの名前だ、とあった。どちらが正しいのかよくわからないが、このアルバムのハイライトはB面最後の 'Ditty Wah Ditty'だろう。ライのアコースティック・ギターとジャズ・ピアニストEarl Hinesのピアノだけ、約6分弱の演奏なのだが、二人の掛け合いは聴いているこちらまでが手に汗握るような緊張感というか、しかしリラックスした何と もいえないいいムードを醸し出している。腕達者な二人の演奏は何度聴いても色褪せない。
このアルバム自体は、ライのアルバムの中ではあまり目立たない過渡期の音楽のように僕には思える。その後お馴染みとなるボビー・キング等のバック・コーラ ス がR&Bっぽい味付けになっている。
kettle


denny

Paradise Moods / Martin Denny
SUNSET SUS-5012  (US)
A-1. TEMPTATION
2. BLUE PARADISE
3. LOVE AT SIGHT
4. JUNGLE MADNESS
5. ALOHA, I LOVE YOU

B-1. DAY DELIGHT (Banana Boat Song)
2. SINGIN' IN THE RAIN
3. CLAIR DE LUNE
4. SIBONY
5. MY REVERIE


大学の頃だったか、友人と二人で喫茶店にいると、モスラ映画(キングコングだったかな?)に出ていた高島忠夫みたいな探検家のいでたちをした人が店に入っ てくるなり、妖し気なジャケット のレコードを取り出すや否やターンテーブルに載せたのでした(店のマスターはちょっと買い物に出かけていたのでした)。奇々怪々なその音楽の冒頭を聴くな り我々二 人は ビックリ仰天して顔を見合わせたものですから、高島さん(?)は恐縮して一度は針を上げてしまったのですが、今思えばそれがマーティン・デニー ("Forbidden Island"というアルバムで曲名は'Cobra'、であったことをつい最近確認しました)。さてこの編 集盤、正統的エキゾティック路線の曲はA-1.とA-4.、あとはB-4.ぐらい、残りは時折ストリングスを交えたイージーリスニング的な演奏が「純喫茶 マ イアミ」的パラダイス気分を盛り上げます。調子はずれのフェイクなピアノがオシャレなB-1.とか、ガムラン風とジャズっぽい雰囲気を行きつ戻りつするB -2. などは最高に心地よい。そうそう、A-2.のリズムとかエコーのかかり具合がPET SOUNDSのタイトル曲によく似ていると思うのは、私だけでしょうか。
ライ・クーダーとは特に関係なくタイトルと気分でチョイスしたアルバムでしたが、マーティン・デニーの初期のアルバム・ジャケットを眺めていたら、プロ デューサとして Si Waronkerの名前がクレジットされていました。まぁ当たらずとも遠からず、といったところでしょうか。
cup


champroo

ハワイ・チャンプルー/久保田麻琴と夕焼け楽団 (1975)
SHOW BOAT 3A-2012 (JP)
A-1. スティール・ギター・ラグ
2. ムーンライト・フラ
3. ウォーク・ライト・イン
4. 初夏の香り
5. ハイサイおじさん
6. いつの日お前は

B-1. サンフランシスコ・ベイ・ブルース
2. 上海帰リ
3. 国境の南
4. バイ・バイ・ベイビー
5. オー・セニョリータ

Produced by : 細野晴臣 久保田麻琴

ナンチャッテ・ワールド・ミュージックの最高峰、かどうかは分かりませんが、あまりに心地よくユルいので時間の感覚が狂ってしまい、8分あまりにわたる チャンキーな大作?B-2.も あっという間に終わってしまうように感じます。鼻歌ブルースみたいな独特のヴォーカルの雰囲気から軽く演奏しているように思っていたのですが、改めて聴く と細野さんのドラムを始めリズムが意外と深くて重いビートなのにちょっとビックリ。上手く料理された外国曲はどれも良いので陰にオリジナ ルは隠れがちですが、A-4.は秀逸、梅雨時の湿り気と夏への想いを上手くメロディにのせた歌詞がグッときます。RCOオールスターズのライブだったか な、喜納昌吉と夕焼 けが共演した折にも披露されたB-5.、ノリが微妙に合わずに苦労していたのに思わず笑ってしまったのを思い出しました。途中に'Travelling Mood'の一節が出てくるB-4.は細野作品、シングル盤はA-4.とのカップリングで両方ともに別ヴァージョン。鈴木茂さん(多分)のギターが聴けま す。
cup

HAWAIIAN LOVE
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