LEADER OF THE PACK


ellie

Let It Be Written, Let It Be Sung / Ellie Greenwitch (1973)
Verve V6 5091 (US)
A-1.Maybe I Know
2.Wait 'Til My Bobby Gets Home
3.(Today I Met) The Boy I'mGonna Marry
4.And Then He Kissed Me
5.If You Loved Me Once
6.Be My Baby

B-1.What Good Is I Love You?
2.Chapel of Love
3.I Can Hear Music
4.Goodnight Baby-Baby I Love You
5.Gettin' Together
6.River Deep-Mountain High

Produced by Ellie Greenwitch in association with Steve Tudanger and Steve Feldman

CD : POLYDOR POCP-2555 (JP 1997)

ドサクサに紛れて中古で買ったレコードなので一回しか聴いていなくて、今回2度目に聴くことになったのだが、一見素人のお姉さん(オバサン?)がちょっと 歌ってみましたというような、声に特色があるとか、歌が上手いとか、そういうことでもない、単純なポップスとして受けとめた。職業ライターとしての活躍は 当時のことをあまり知らないので(知っているのは'Be My Baby'だけ)何とも言い難いのだが、60年代オールディーズの雰囲気は全体から感じることが出来る。ただ、このレコードの存在理由はあまり感じない。 キャロル・キングのように、ピアノは弾けるは、歌も上手い、しかも自作となれば別だが、エリーさんはソングライターとしての域を出ることはなかった、とい うのが私の感想だ。このレコードを聴いてMichelle Phillipsの"Victim of Romance"を聴きたくなった。この2枚、特に共通項はないみたいだが、両者共に素人っぽさがあって、なかなか和みました。
kettle


crazy

Girl Crazy / 28 ultimate rirl group classics
EMI 7243 4 73311 2 1 (2004 EU)
1. You Bet I Would 2. He's So fine
3. Leader Of The Pack 4. Will You Love Me Tomorrow?
5. I Do Take You 6. Heatwave
7. My Boyfriend's back 8. Maybe
9. Tell Him 10. Chains
11. The One You Can't Have 12. Can't Get Enough Of You Baby
13. A Walkin'Miracle 14. Baby baby I still love you
15. Chapel Of Love 16. Sihouettes
17. The Locomotion 18. My One and Only Jimmy Boy
19. Thinkin' Bout You Baby 20. One Fine Day
21. Stardust 22. Don't say nothin' bad about my baby
23. Im confessin' 24. A lover's concerto
25. Do Wah Diddy 26. He's A Doll
27. Keep Your Hands Off My Baby 28. Foolish Little Girl



ある春の日、「ラヴァーズ・コンチェルト」を聴きたくなった時にこの廉価盤CDにトイズのヴァージョンを見つけて入手したら、なかなか充実した選曲 (6.、7.はリレコですが)で当た りでした。変形スペクター・サウンドの3.、ロネッツも歌っていた15.、マンフレッド・マンのヴァージョンとも甲乙付け難い25.の3曲がエリーさん絡 み ですが、エクサイターズというグループ名通りに、ジャンプするようなヴォーカルが素晴らしい'Do Wah Diddy'の爽快感が特に印象的です。キャロルさん絡みは何と7曲(1., 4., 10., 17., 20., 22., 27.)、例によってアクの強いヴォーカルとシャックリ唱法がインパクトのあるロネッツの1.とか、独特のR&B臭さが何とも言えない魅力の 27.など有名曲以外にも一聴の価値があります。これらに加え、ここではブライアン・ウイルソンのプロデュース作品である11.、19.、26.の3曲を 聴くことが出来ますが、スペクターやエリーさんの影 響を受けつつも、いずれもが斬新なアイデアが感じられ、新しい時代の到来を感じさせます。
cup


pearls

Pearls / Carole King (1980)
CAPITOL SOO-12073 (US)
A-1. Dancin' With Tears in My Eyes
2. Loco-Motion
3. One Fine Day
4. Hey Girl
5. Snow Queen

B-1. Chains
2. Oh No, Not My Baby
3. Hi-De-Ho
4. Wasn't Born to Follow
5. Goin' Back

PRODUCED BY MARL HALLMAN and CAROLE KING


ホーン・アレンジがちょっとブラス・ロック風なA-1.でリズミカルに始まるアルバムですが、テキサスはオースティンでの録音らしく、全体的に緩い感じの セルフ・カヴァー集、といったら身も蓋もありませんが、薄味のキャロルさんもまた捨て難い味わいです。ロッド・スチュワートやマンフレッド・マンといった 英国勢のヴァージョンでなじみ深いB-2.は、イントロのさりげないギター、後半の控えめながらも華麗なストリングスなど聞き所満載、よりスローに力強く 再演した(評判の良い)2001年ヴァージョンとも甲乙付け難い名演ですね。楽曲の魅力をシンプルに引き出したA-4.も見事ですが、この2曲を筆頭に全 体にR&B色の強い作品のほうの出来がよろしいようで。そういえばA-5.およびB-3.〜B-5.の4曲はザ・シティでのアルバムや「ライ ター」にも収録さ れていて、シンガー・ソングライターとしての原点に戻る、みたいな意識があったのかもしれません。
cup


live

Carnegie Hall Concert: June 18, 1971
 / Carole King (1996)
ODE/EPIC/LEGACY EK64942 (US)
1. I Feel the Earth Move 2. Home Again
3. After All This Time 4. Child of Mine
5. Carry Your Load 6. No Easy Way Down
7. Song of Long Ago 8. Snow Queen
9. Smackwater Jack 10. So Far Away
11. It's Too Late 12. Eventually
13. Way over Yonder 14. Beautiful
15. You've Got a Friend
16. Will You Love Me Tomorrow?/Some Kind of Wonderful/Up on the Roof [Medle
17. (You Make Me Feel Like) A Natural Woman

PRODUCED BY LOU ADLER

昭和45年(1970年)に録音された岡林信康の『見る前に跳べ』収録の「私たちの望むものは」は社会に向けられた、あくまで「全体」の私たちをイメージ したメッセージであったが、米国の70年代は「全体」ではなく「個」の時代へと移行していく、シンガー・ソングライター達が続々と登場することになった。 キャロル・キングもその中の一人、'You've Got A Friend'が「個」の時代を具現化する代表曲になった、ということもできるだろう。60年代前半、作詞をGerry Goffinに任せメロディー・メーカーとしての才能を遺憾なく発揮させた彼女は、苦手だった作詞も手がけるようになり、『タペストリー』において一躍シ ンガー・ソングライターの代表格となった。このアルバムは『タペストリー』を引っ提げニューヨークに戻ってきた自信満々のライブ・アルバム、観客の反応が それを証明している、佳作といえるだろう。
kettle

YOU'VE GOT A FRIEND
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