呆阿員全院安保


sano

警告どおり計画 どおり / 佐野元春 (1988)
ARC (Columbia) JC 35790 (JP)
bh

チェルノブイリ / THE BLUE HEARTS (1988)
  JUGGLER 04-JEM-0001 (JP)


佐野元春のこのシングルCDのジャケットには"IMAGINE OF THREE MILES IS. U.S.A. CHERNOBYL U.S.S.R. WINDSCALE U.K. AND NEXT?"と記されています。この時期からずっと次は日本だ、と言われ続けてきたのですから、福島の原発事故はまさに「警告どおり」であったわけで、 「想 定外の天災」だったなどという言い訳はまったく通用しません。バービー・ボーイズのメンバーが弾いているらしいギターのトーンが演奏の緊張感を高めていま すが、マスコミへの不信を隠さない歌詞に佐野元春の静かな怒りが感じられます。ちなみにカップリングの「風の中の友達」はトッド・ラングレンを意識したよ うな曲調で、こちらも聴きものです。ブルーハーツのドーナツ盤は、所属レコード会社の親会社が原発のメーカーだったため自主制作で発売されたものですが、 メルダックから出ている現在のベスト CDには収録されているそうです。このバンドらしいストレートなメッセージと勢いが素晴らしい。
cup


street

Street Was Always There / Eric Andersen (2004)
  Appleseed APRCD 1082 (US)
1. Little Bit Of Rain
2. These 23 Days In September
3. Universal Soldier
4. Johnny Half-Breed
5. Waves Of Freedom
6. I Ain't Marching Anymore
7. Louise
8. Misty Roses
9. White Boots Marching In A Yellow Land
10. A Hard Rain's A-Gonna Fall
11. Many A Mile
12. The Other Side Of This Life
13. The Street Was Always There
14. Phil Ochs Speaks

Produced by ROBERT AARON

60年代、グリニッジ・ヴィレッジに辿り着いたとき、最初にコンタクトしてくれたのがトム・パクストン、そこからフィル・オクスやデヴィッド・ブルー、パ トリック・スカイ、ポール・シーベルなどこのアルバムに収められているソングライター達との出会いがあり、そこからエリック・アンダーソンの音楽活動が始 まってゆく。「私のこのアルバムでの目的、は私が出会った人達の歌を歌うことであり、このレコーディングの望みは、私がストリートやヴィレッジで、これら の 歌達を最初に聴いたときの新鮮さや新しさをそのまま残したいというものです。」とライナーに記されているが、アルバムの音造りはといえば、エコーの利いた エレクトリック・ギターとベースが奥行きを感じさせるもので、エリックの歌も相変わらず深みに満ちている。フィル・オクスの9.やディランの10.など反 戦色が強いものだが、ポール・シーベルの7.などラブ・ソングも入っている。副題に"Great Amrican Song Series Vol. 1"とあるように、2005年にはVol.2が出ていて、こちらでも当時の歌が歌われている。
kettle


muse
 
  THE MUSE CONCERT / NO NUKES (1980)
VIDEOARTS JAPAN VALJ-3158 (JP LD)
Mockingbird  Runaway
Times They Are A-Changin' Judy Blue Eyes
Running on Empty Before the Deluge
What a Folls Believe Barrel of Pain
Your Smiling Face Stand and Fight
Dependin' on You We Almost Lost Detroit
Our House Thunder Road
The River Quarter to Three
Takin' It to the Streets  No More Nukes
Power Get Together

Directed by BARBARA KOPPLE & HASKELL WEXLER




スリーマイル島原子力発電所の事故をうけて、1979年9月、マディソン・スクウェア・ガーデンとバッテリー・パークにおいて5日間にわたって行われた MUSEコンサートのドキュメンタリー・フィルム。当時新曲として歌われたボスの"The River"のシーンが特に有名ですが、JT、CSN、ドゥービーらの演奏シーンだけでなく、核廃棄物の海外処理についてのラルフ・ネーダーの発言やネ ヴァダの核実験の影響、企画段階から参加していたボニー・レイット、ジョン・ホール、グラハム・ナッシュ、ジャクソン・ブラウンら中心メンバーの発言、動 向などにも目を配った内容になっています。先日惜しくも他界したギル・スコット・ヘロンの"We almost lost Detroit"は'66年デトロイト近郊にあった高速増殖炉での炉心溶融事故をうたったものだそうで、同名の書籍に触発されて作られた曲。ライブ・アル バ ムには収録されているジョン・ホールによるカリプソ風味の"Plutonium is forever"はこちらでは聴けませんが、"Power"の方は、ジャクソンが一部ヴォーカルをとるバッテリー・パークでの野外ライブ映像が見られま す。福島での事故後、2011年8月7日に再度開催されたMUSEコンサートのプログラムには、'We come together now across cultural boundaries, political and generational boundaries, to call for changes...'というジャクソン・ブラウンのメッセージが記されています。
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seifuku

ダッ!ダッ!脱・原発の歌/制服向上委員会 (2011)
IDOL JAPAN RECORDS URC-0022 (JP)

1. ダッ!ダッ!脱・原発の歌
2. 原発さえなければ

Produced by 高橋廣行


制服向上委員会の最新シングルはCDショップにポスターの貼り出しを拒否されるなどの販売妨害に遭っているそうですが、当方でも、某大手通販サイトに予約 注文したところ10日以上も届かず、やむなく別の通販サイトに変更するなど、確かに入手には若干手間取りました。「ダッ!ダッ!脱・原発の歌」はモータウ ン風な明るい曲調、ノヴェルティ的要素も盛り込みつつ、原発推進派を名指しで痛烈に批判した歌詞が販売妨害のターゲットになっているのは明白ですが、著名 人やメジャーなアーティストへの圧力はかえって逆効果とみたのでしょうか、力の弱そうな女子高生の年代のアイドルへネチネチと嫌がらせ^^をしているみた いですね。非民主主義の国の言論統制は当局が直接介入してくるケースが多く、ある意味見え易い部分があるようですが、この国においては こじつけや恫喝等による「自主規制」が大半のようで、こちらの方も根が深く、質が悪いような気がしています。いずれにしても原発事故 による放射線の影響を最初に受けるのは未来を担うべき子供達の健康である、という衆目の一致する事実(一部のマッド・サイエンティストはどうだか分かりま せんが)から目 を背け続けていると、数年後大変な事態を迎えるかもしれません。
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